2017.2.13.mon.

シンガポールの旗艦店が好調、着々と進む「クリスチャン ダダ」の海外戦略

 「クリスチャン ダダ」(CHRISTIAN DADA)は、2016年8月にオープンしたシンガポールの旗艦店が好調に推移している。希少な織機で制作した西陣織のアイテムやビジューを無数に付けたトップスなど、高品質なカジュアルウエアが支持されている。近年はパリメンズコレクションに継続参加するなど、ブランドの知名度が向上。シンガポールの店舗が広告塔になり、ASEAN地域の取引先も増えつつある。

シンガポール旗艦店の近未来的な外観



 アジア有数の繁華街、オーチャード通りに面している同旗艦店の店舗面積は約250平方メートル。+ft+/高濱史子建築設計事務所が設計を担当し、インテリアに日本の伝統文化を織り交ぜ、店舗中央に枯山水をモチーフにした内装を取り入れた。さらに、パンチングメタルで折り紙や幾何学的なオブジェを形成するなど、現代アートの要素を随所に見せている。

枯山水をモチーフにした内装



 同ブランドは、以前から海外売上比率が高く、売上全体の6〜7割が海外の店舗で占められている。中国本土や香港、韓国、台湾といったアジア地域の店舗を始め、16-17年秋冬シーズンからは、パリの有力セレクトショップ「コレット」でも取引がスタートした。国内においても伊勢丹新宿店との取引が始まっている。

 17-18年秋冬コレクションは、村上龍のデビュー小説「限りなく透明に近いブルー」から影響を受けたアイテムが特徴。若者の感情を剥ぎ取るような猥雑表現が多いことから、オーバーサイズのジャケットやブルゾンの表層を剥ぎ取るフィニッシュを施した。また、ドラッグや暴力で荒廃していく若者のリアルな姿を具現化している。きものを想起させるジャケットやダークトーンのデニムパンツも揃えた。

2017-18年秋冬シーズンのカジュアル商品


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