2018.2.8.thu.
井上里英香「リエカ イノウエ ヌー」デザイナーは、ムスリムファッションから着想したブランド「M バイ リエカ イノウエ」(M BY RIEKA INOUE)の展開を本格化する。髪や肌の露出を避けたルックのほか、身体のラインを出さないカットソーウエアなどを投入。また、生産面は繊維商社のヤギが担当し、今後はアジアのムスリム(イスラム教徒)マーケットにも販路を広げる。
ウィメンズブランド「M バイ リエカ イノウエ」は、2018年春夏シーズンから商談をスタートし、一般服との組み合わせができるMD構成や1〜2万円台という価格帯に評価が集まった。デザイン的にも新鮮で、大手セレクトショップや百貨店から「日本ではノンエージに訴求できる」との声が挙がっている。こうした声をチャンスと捉え、18-19年秋冬シーズンは、暖色のレイヤードスタイルやロングシルエットのモノトーンウエアを提案。井上デザイナー特有のモード感を盛り込み、ドレープを生かしたコレクションになっている。
井上デザイナーは、「定義としては『モデストファッション』になります。モデストとは、控えめ、謙虚を意味するModestyが元で、肌の露出が少ないファッションを意味します。ムスリムから始まったファッションですが、ムスリムではなくても、ボーダーレスで楽しめる新しいカテゴリーとして広まっています」と語る。

「M バイ リエカ イノウエ」2018-19年秋冬コレクション